イスラムの歴史 (2018-3-24)

(2018-3-24)　ユダの王ヨシヤ　part 3

（前回からの続き）

　彼はまたベテルにあった祭壇と、イスラエルに罪を犯させたネバトの子ヤロブアムが造った聖なる高台と祭壇を取り壊し、さらにその高台を焼いて粉々に砕き、アシェラ像を焼き捨てた。ヨシヤが振り向くと、山に墓があるのが見えた。その墓の骨を取りに行かせ、その骨を祭壇の上で焼いて祭壇を汚した。ヨシヤは石碑に気がつき、町の人々に尋ねた。「あそこに見える石碑は何か。」　町の人々は答えた。「神の人の墓です。この人はユダから来て、あなたがベテルの祭壇になさったことを予告しました。」と答えたので、ヨシヤは「そのままにしておくがよい。誰もその骨に触れるな」と言った。それで人々は、サマリアから来た預言者の骨とともに、彼の骨をそのままにしておいた（ベテルの祭壇の運命を予告した預言者については(2014- 6-22)　ベテルへの呪い　part 1参照）。

　ヨシヤはまた、サマリアの町々にあった聖なる高台の神殿を全て取り除いた。これらは北イスラエルの王たちが造ったものであり、ヨシヤはベテルにあった聖なる高台と同様にそれらを破壊・撤去した。ヨシヤはそこにいた聖なる高台の祭司たちを一人残らずその祭壇の上で殺し、人の骨をそこで焼き、エルサレムに帰った。

　王はすべての民に命じて言った。「この契約の書に記されているとおり、あなたたちの神、主の過越祭を祝え。」　王は聖別されたレビ人に言った。「イスラエルの王ダビデの子ソロモンが建てた神殿に、聖なる箱を納めよ。あなたたちはもはやそれを担う必要がない。あなたたちの神、主とその民イスラエルに奉仕せよ。あなたたちはイスラエルの王ダビデの書とその子ソロモンの文書にのっとり、組分けどおりに家系ごとに準備を整え、兄弟である民の家系の区分に従い、またレビ人の家系の組ごとに聖所に立て。過越のいけにえを屠り、自分を聖別し、あなたたちの兄弟が、モーセを通して伝えられた主の言葉に従って祝いができるように整えよ。」

　ヨシヤ王は民のために羊、小羊、子山羊を提供した。これらは皆、そこにいる全ての人の過越のいけにえのためであり、その数は３万匹、牛も３千頭に及んだ。これらは王の財産の中から提供された。高官たちも、民と祭司、レビ人のために進んで犠牲の動物を提供した。神殿の主管ヒルキヤ、ゼカルヤ、エヒエルは過越のいけにえとして小羊2600匹、牛300頭を祭司たちに与えた。コナンヤ、その兄弟シェマヤとネタンエル、レビ人の指導者ハシャブヤ、エイエル、ヨザバドは、過越のいけにえとして小羊５千匹、牛500頭をレビ人に提供した。

　奉仕の準備は整った。王の指示に従って、祭司はその持ち場に、レビ人はその組ごとに立った。彼らは過越のいけにえを屠り、祭司たちは血を受け取って振りかけ、レビ人はいけにえの皮をはいだ。彼らは焼き尽くす捧げ物とする部分を別にして、それを民の家系の区分に従って与え、モーセの書に記されているとおり主に捧げさせた。牛についても同様にした。彼らは定められているように、過越のいけにえを火で焼き、他の聖なる物は鍋や釜や平鍋で煮て、急いで民の全員に配った。

（次回に続く）

参考地図1-8-9：ユダの王ヨシヤ
　

前の記事　　　次の記事