イスラムの歴史 (2009-4-6)

(2009-4-6)　アビメレク　part 9

（前回からの続き）

　アビメレクがシケムの町を破壊している間、長老たちは神殿の地下壕に避難した。アビメレクはそれを知ると、入り口を封鎖した上で残りの全ての配下を率いてツァルモン山に登った。

ツァルモン山・・・『新共同訳旧約聖書略解』（木田献一監修、日本キリスト教団出版局、２００１年）p.298によれば、シケムの北側のエバル山のことか。

　そうして斧を手に取り、木の枝を切ってあつめて肩に担いだ。そうして配下に言った。

　「お前たちも同じようにしろ。」

　アビメレクの配下は皆、言うとおりに木の枝を切って担いだ。

　そうしてアビメレクと配下は先の神殿の地下壕の入り口まで戻ると、担いできた枝を地下壕入り口に山のように積み上げて、火を付けた。

　こうして、神殿内部で死んだ者は千人と聖書には記されている。

　アビメレクはまだ止まらなかった。今度は、シケムの付近にあるテベツという町を攻め立てた。

（次回に続く）