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(2009-3-9) アビメレク part 1 ギデオンが死んだ後の話である。 ギデオンの子の１人アビメレクは、野心を秘めて自分の母親の故郷であるシケムを訪れ、母方のおじたちに会い、母方につながる一族全員にこう言った。 「シケムのすべての首長にこう言い聞かせてください。あなたたちにとって、エルバアル（ギデオンのこと。(2009- 1-22) 士師ギデオン part 5参照）の息子７０人全員に治められるのと、１人の息子に治められるのと、どちらが得か。ただし私が、あなたたちの骨であり肉だということを心に留めてほしい（シケムの住民が、アビメレクとは血縁関係にあることを指す）。」 シケムにいたアビメレクの母方の叔父たちは、アビメレクの言葉をシケムのすべての首長に告げた。シケムの首長たちは、アビメレクこそ彼らの身内と思い、その心はアビメレクに傾いた。首長たちはアビメレクに言った。 「確かにエルバアルの息子７０人が我々を治めるよりなら、あなた１人に治めてもらう方が我々にとって都合が良い。何とかならないだろうか。」 すると、アビメレクは「いい考えがある」と言って、資金を要求した。首長たちはバアル・ベリトの神殿（シケムにあった神殿？）から銀７０片をとってアビメレクに渡した。アビメレクはその銀を使ってごろつきを数名雇い入れた。 アビメレクは彼らとともに、自分の兄弟であるギデオンの息子７０人を、同じ石を用いて殺した。 ところがギデオンの末の子、ヨタムだけは身を隠して生き延びた。 （次回に続く）
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