イスラムの歴史 (2008-10-30)

(2008-10-30)　５人の王の征服　part 2

（前回からの続き）

　ヨシュアは出撃できる全兵士で軍を編成すると、夜通し軍を進めて、ギブオンを包囲している連合軍を急襲した。

　ギブオンを包囲していたカナン連合軍は、不意をつかれて混乱に陥り、ヨシュア以下イスラエルの兵は連合軍に大打撃を与えた。

　敗色が濃くなったカナン連合軍は退却を始めたが、ヨシュアはさらにこれを追撃した。カナン連合軍が「ベト・ホロンの下り坂にさしかかったとき、主は天から大石（雹）を降らせた」と聖書には書かれている。大きな雹が、さらにカナン連合軍の兵を倒していった。

　さらにヨシュアが神を讃えると、神は太陽の動きを止めたという。

　さすがにこのあたりの記述は、あまりにも都合がよすぎる。当然ながら、フィクションであろう。

　いずれにせよ、５人のカナンの王は、さらに逃げて、マケダの洞穴（位置不詳）に身を隠した。ヨシュアはこの知らせを聞くと、洞窟の入り口を大きな石でふさがせて、見張りを立てた。こうして５人の王が逃げられない状態にした上で、王以外のカナン連合軍をさらに追撃するよう命じた。

　「敵が彼らの町に入る前に、全滅させるのだ。」

　こうしてイスラエルの兵は連合軍をほぼ壊滅させた。

（次回に続く）