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(2008-8-28) エリコ攻略戦 part 1

 翌朝。

 ヨシュアは、戦える男子を集め、攻撃部隊を編成した。

 ヨシュアの部隊はエリコの町に押し寄せたが、エリコは城門を固く閉ざしており、攻撃は困難だった。

(さて、どうしたものか) ヨシュアが考えあぐねていると、神の声がした。

 「見よ、わたしはエリコとその王と勇士たちをあなたの手に渡す。あなたたち兵士は皆、町の周りを回りなさい。町を一周し、それを6日間続けなさい。町を一周するときは、7人の祭司たちはそれぞれ雄羊の角笛を携えて、神の箱(契約の箱。(2008- 4-23) 契約の箱参照)を先導しなさい。7日目には、町を7周し、その後、祭司たちは角笛を吹き鳴らすのだ。その音があなた達の耳に達したら、民は皆、ときの声をあげなさい。町の城壁は崩れ落ちるから、民はそれぞれ、その場所から突入せよ。」

 神の指示は「7」という数字で固められており、この辺、呪術的な雰囲気を感じさせる。

 ともかくもヨシュアは神の言葉に従った。6日間、ヨシュアの部隊はエリコの町の周りを一周しては、宿営に戻っていった。

 7日目の出発にあたり、ヨシュアはあらかじめ部隊にこう伝達していた。

 「今日は町を7周したら、祭司の角笛を合図にときの声をあげよ。主が城壁を崩してくださる。そうしたら、その部分から町に突入するのだ。ただし、遊女ラハブ及び彼女の家の中にいる者は生かしておくのだ。なぜなら彼女たちは、我々の斥候をかくまってくれたからである。」

 7日目は朝早くから出陣し、町の周りを7周した。その後、祭司たちの角笛が鳴り響くと、ヨシュアは部隊に命じてときの声をあげさせた。すると、先に神が言っていたとおり、城壁が崩れ落ちた。

(次回に続く)

 

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