イスラムの歴史 (2008-8-18)

(2008-8-18)　ヨルダン川を渡る　part 1

　斥候の報告を聞くと、ヨシュアはヨルダン川の渡河を決断した。

　斥候をさがらせると、ヨシュアは部下に命じてイスラエルの民に「明朝、出発する」と伝えた。

　一晩を過ごし、夜が明けると、イスラエルの民はシティムを出発し、ヨルダン川の岸に着いたが、そこでヨシュアは民を野営させた。

　「どうやってこの川を渡るのだろうか」　民は口々に言い合った。

　ヨシュアから追加の指示が何も出ないまま、さらに３日経った。

　「まさか、ずっとここに留まっているのだろうか？」　人々の不安が押さえきれなくなってきた頃に、ヨシュアは役人を通じて民に命じた。

　「明日、レビ人の祭司たちが契約の箱を担ぐのを見たなら、その後に続け。ただし、2000アンマ（≒900m）以上距離を置きながら、ついて行くのだ。」

　かつ、こうも言った。「身を清めなさい。主は明日、驚くべきことを行われる。」

　これに先立ち、神はヨシュアに語っていた。「明日から、全イスラエル人の見ている前であなたを大いなる者にする。そして、私がモーセと共にいたように、あなたと共にいることを、すべての者に知らせよう。あなたは、契約の箱を担ぐ祭司たちに、ヨルダン川の水際に着いたら川の中に進み入れさせ、中で立ち止まるよう命じなさい。」

（次回に続く）

参考地図1-4-1：エリコ

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