イスラムの歴史 (2008-6-23)

(2008-6-23)　ルベン族とガド族の土地　part 2

（前回からの続き）

　彼らは答えて言った。

　「私たちはまずここに羊のための石囲いを作り、子どもたちのために町を作ります。土地の住民がいるので、彼らが攻めてきても大丈夫なように、子どもたちは城壁のある町に住まわせなければなりません。しかし、私たちは武装して先陣を切って進みます。私たちは他のイスラエルの民とともにヨルダン川の西へ攻めていきますが、私たちはヨルダン川の西の土地は要りません。私たちが受け継ぐべき土地は、ヨルダン川のこちら側、東側にあるからです。」

　モーセは言った。

　「もしあなたたちが武装してヨルダン川を渡り、主が敵を追い払ってくださり、その土地が主の御前に征服された後、あなたたちが戻るならば、あなたたちは責任を解かれ、この土地はあなたたちのものになる。だがそのとおりにしないのなら、あなたたちは主に対して罪を犯すのであり、その罪は身に及ぶことを知るがよい。子どもたちのために町を建て、羊のために石囲いを作りなさい。だが、あなたたちが口にしたことは実行しなさい。」

　続けてモーセは、祭司エルアザル、ヨシュア及び諸部族の家長たちに言った。

　「もしも彼らがあなたたちと共に武装してヨルダン川を渡って戦ったのならば、ギレアドの土地を彼らに与えなさい。しかし、彼らがそうしないのならば、彼らにはヨルダン川西岸の土地を与えなければならない（＝ギレアドの土地を与えてはならない）。」

　ルベン族、ガド族の人々は答えて言った。

　「私たちは主の御前に武装して、カナンの土地に渡っていきます。ですから、我々に与えられる土地は、ヨルダン川の東岸になることでしょう。」

　ルベン族とガド族のこの取り決めに、マナセの半部族も便乗する形で、モーセの了解を得た。マナセの半部族も、ヨルダン川の東岸地帯に定着する引き替えに、ヨルダン川を渡る際には先頭に立って戦うことを約束した。

　ヨルダン川を渡る前に、マナセの半部族はギレアド地方に行き、そこにいたアモリ人（アムール人）を追い出して村々を占領した。

（民数記第３２章より）

参考地図1-3-8：ヤゼルほか

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