イスラムの歴史 (2008-5-7)

(2008-5-7)　ミリアムとアロン

　イスラエルの民はキブロト・ハタアワを発ち、ハツェロト（位置不詳）に到着した。以下は、そこで宿営中の話である。

　モーセの兄弟アロンと姉ミリアムが、モーセがクシュ人を妻にしていると言って非難した（(2008- 1-10)　結婚のツィポラのことかどうかは不明）。かつ、神がモーセのみを通して語られることに抗議して、アロンやミリアムを通しても語られるべきだ、と主張した。

　すると、神がモーセとアロン、ミリアムに語りかけた。「３人とも、臨在の幕屋に来るがよい。」

　３人が臨在の幕屋の前に着くと、神がアロンとミリアムを呼んだ。二人が進み出ると、神はこう言った。

　「聞け、私の言葉を。あなたたちの間に預言者がいれば、主なる私は幻や夢によって語る。だが、モーセはそうではない。口から口へ（顔を合わせて）私は彼と語り合う。あなたたちはなにゆえ、畏れもせず私のしもべモーセを非難するのか」

　そう言って神が去ると、ミリアムは皮膚病にかかり、雪のように白い肌になった。アロンは驚いてモーセに、彼女の皮膚を治すように懇願した。モーセもまた神に祈った。

　神はモーセに告げた。「７日、ミリアムを隔離しなさい。その後、彼女はもとに戻ることができる。」

　ミリアムが回復すると、民は再び出発した。

（民数記第１１章第３５節～第１２章第１６節より）