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(2007-5-7) ソドム part 1 かつて、ソドムという町があり、町中が男色に溺れていた。イスラエルの民の先祖で、アブラハムという男がいたが、その甥のロトがソドムに住んでいた。ある日、神がアブラハムのもとに現れて告げる。「ソドムとゴモラの町は、邪悪なことを為している。私は町に赴き、真実を確かめよう」 明言はしなかったものの、本当に邪悪であった時には町を滅ぼす神の意図を察知して、アブラハムは神に尋ねた。「仮に、その町に５０人の正しい者がいたとしても、その正しい者ごと町を滅ぼすおつもりですか。」 神は答えて言った。「もしも町に正しい者が５０人いるならば、私は町を滅ぼさない。」 ソドムの町には、甥のロトがいる。アブラハムはさらに食い下がって神に尋ねた。「仮に正しい者が４０人だとしたら、どうなされますか」 神は答えて言った。「正しい者が４０人いるならば、私は町を滅ぼさない。」 なおもアブラハムは食い下がった。「どうか怒らずに聞いてください。もしも、３０人いたならば、どうなされますか」 「もしも正しい者が３０人いるのならば、私は町を滅ぼさない」 アブラハムは勇敢であると言えよう。このあと、さらに神に対して食い下がり続け、最終的に「もしも正しい者が１０人いたら、町を滅ぼさない」という言葉を引き出した。
だが、結局、その言葉もむなしかったようである。その間の経緯は聖書には記されていないけれども、結局、神は、ソドムとゴモラの町を滅ぼすことに決めた。正しい者が、町には１０人すらもいなかったのであろう。滅ぼすことが決まり、神は２人の天使をソドムの町に遣わせた。 （次回に続く）
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