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(2011-6-11) ダビデの人口調査 part 2 （前回からの続き） 少し考えてから、ダビデはガドに言った。 「大変な苦しみだ。・・・主の御手にかかって倒れることとしよう。主の慈悲は大きい。人間の手にかかりたくはない。」 三日間の疫病を選ぶ、ということである。 すると神は、その朝から三日間、イスラエルに疫病をもたらした。ダンからベエル・シェバまでの民のうち、７万人が死んだ。神の使いはその手をエルサレムに伸ばしてこれを滅ぼそうとしたが、神はこの災いを思い返し、使いに言った。 「もう十分だ、その手を下ろせ。」 そうして、神の使いはエブス人アラウナの麦打ち場の傍らに行った（歴代誌上第２１章ではアラウナの名はオルナンとされている）。ダビデは、神の使いが民を打つのを見て、神に言った。「ご覧ください。罪を犯したのは私です。私が悪かったのです。この羊の群れが何をしたのでしょうか。どうか御手が私と私の父の家に下りますように。」 その日、ガドが来て、ダビデに告げた。「エブス人アラウナの麦打ち場にのぼり、そこに主のための祭壇を築いてください。」 神の言葉がガドに臨んだという。 ダビデは神の命令に従い、上っていった。アラウナが見ると、王と家臣が彼の方に来るのが見えた。慌ててアラウナは出て行き、王の前で地にひれ伏して言った。「どのような理由で主君、王がしもべのところにおいでになったのですか。」 ダビデは言った。「お前の麦打ち場を譲ってもらいたい。主のために祭壇を築き、民から疫病を除きたい。」 アラウナは言った。「お受け取りください。主君、王の目に良いと映るままに生け贄をお捧げください。ご覧ください。焼き尽くして捧げる牛もおりますし、薪にする打穀機も、牛のくびきもございます。」 そして何もかもを王に提供し、「あなたの神、主が王を喜ばれますように。」と言った。 王はアラウナに言った。「いや、私は代価を支払って、あなたから買い取らなければならない。無償で得た焼き尽くす捧げ物を私の神、主に捧げることはできない。」 ダビデは麦打ち場と牛を銀５０シェケル（約570グラム。銀1グラム70円とすれば、約４万円。）で買い取り、そこに神のための祭壇を築き、焼き尽くす献げ物と若いの献げ物を捧げた。神はこの祈りに応え、イスラエルにくだった疫病はやんだという。 なお歴代誌上第２１〜２２章の文脈からすれば、ダビデが買い取ったこの麦打ち場が、やがてあの有名なエルサレム神殿の建設場所となるようである。 （サムエル記下第２４章より。歴代誌上第２１章〜第２２章第１節も参照。） 参考地図1-6-23：ダビデの人口調査
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