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(2010-9-16) ダビデ、アマレク人を追撃する part 2 （前回からの続き） ダビデは尋ねた。「お前はその略奪隊のもとへ私を案内できるか。」 彼は答えて言った。「あなたが私を殺さない、主人に引き渡さないと神にかけて誓ってくだされば、あの略奪隊のところにご案内します。」 彼はダビデたちを案内し、ついにダビデはそのアマレク人たちを探し当てた。遠くから様子をうかがうと、彼らはそのあたり一帯に広がって飲んで食べて、お祭り騒ぎをしているところだった。 「日暮れを待とう。」 ダビデは部下に言った。「騒ぎ疲れたところを襲うのだ。」 そうして夕暮れがやってきた。ダビデの部隊は騒ぎ疲れたアマレク人たちを襲い、翌日の夕方に至るまで戦い続け、らくだに乗って逃げた４００人の若者をのぞいてすべてのアマレク人を手にかけた。そうしてツィクラグから連れ出されたダビデの二人の妻も救い出し、部下たちの家族も、戦利品として奪われた物も残らず全て取り戻した。さらにダビデは彼らが持っていた羊と牛も、ことごとく手に入れた。 戦利品を持ってダビデたちは帰路についた。ベソル川まで戻ってくると、そこには疲労のために落後した２００人の兵がいて、ダビデたちを迎えた。ダビデは２００人の安否を確認してまわったが、ダビデの部下の中には悪意を持つ者もいて、こう言った。「彼らは我々と共に行かなかったのだ。我々が取り戻した戦利品を与える必要はない。ただ妻と子供を受け取り、連れて行けばよい。」 それを耳に入れたダビデは言った。 「兄弟たちよ、主が与えてくださったものをそのようにしてはいけない。我々を守ってくださったのは主であり、襲ってきたあの略奪隊を我々の手に渡されたのは主なのだ。誰がこのことについてあなたたちに同意するだろうか。荷物のそばにとどまっていた者の取り分は、戦いに出て行った者の取り分と同じでなければならない。皆、同じように分け合うのだ。」 この日から、これがイスラエルの掟、慣例とされた。 ダビデはツィクラグに帰ると、親しいユダの長老たちに戦利品の中から贈り物を送った。送り先はベテル、ヤティル、ホルマやヘブロンなどの町々や、ダビデとその兵がかつてさまよい歩いたすべての町の長老である。ささやかながらダビデは、自分の苦境期を助けてくれた町に、恩返しをした。 （サムエル記上第３０章第９節〜第３１節より） 参考地図1-6-12：ダビデ、アマレク人を追撃する
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