イスラムの歴史 (2008-10-6)

(2008-10-6)　アカンの罪　part 4

（前回からの続き）

　アカンは観念して白状した。「わたしは、確かにイスラエルの神、主に罪を犯しました。わたしの罪は、こうです。戦果品の中にあった１枚の美しいシンアルの上着（＝バビロニア地方の衣服）、銀２００シェケル（約2.3kg）、重さ５０シェケル（約0.6kg）の金の延べ板があるのをみて、欲しくなって取ってしまいました。今、それらの品々は、わたしの天幕の地下に銀を敷いて埋めてあります。」

　ヨシュアは、使いの者を走らせて、アカンの天幕を調べさせた。果たして彼の天幕の中に、銀を敷いて埋めてあった。使いの者たちはそれらを運び出し、ヨシュアとアカン、イスラエルの民の前に並べた。アカンは唇をかんで立ちつくしていた。

　ヨシュアは周りの者に命じた。「アカンとその家族を捕らえよ。」　かつ、アカンの家族の全財産も押さえ、全イスラエルを率いて近くの谷に彼らを運んだ。

　アカンとその一族を縛って座らせると、ヨシュアは言った。「お前は何という災いを我々にもたらしたことか。今日は、主がお前に災いをもたらされる（アカル）。」

　そうして、周りの者に命じた。「石で、この者たちを打ち殺せ。」　そこで、民はアカンとその一族に激しく石を投げつけて打ち殺し、その財産を火で焼き尽くした。石がアカンとその一族を埋め尽くし、石塚のようになったが、それは長くそこに残った。

　そのようなわけで、その場所の名は「アコルの谷」と呼ばれるようになった。

（ヨシュア記第７章より）

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