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(2007-9-10) ヤコブ （ハラン脱出編） part 6 （前回からの続き） ラバンは一族の者に命じて、それぞれの天幕を調べさせた。また、ヤコブやレア、ラケルの天幕は、さすがにラバンやその息子たちで調べることにした。ヤコブの天幕、レアの天幕・・・と、それぞれ荷物をひっくり返して探すが、像は出てこない。ついにラケルの天幕に入った。 ラケルはラクダの鞍を外して椅子代わりにし、その下に像を隠していた。 父が入ると、ラケルは言った。「お父さん、どうか気を悪くしないでください。私は今、月のものがあるので立てません。」 娘にこう言われては、父親としては疑う余地もない。「む。そうか。だが、捜し物があるから、ひととおり天幕の中は調べるぞ。」そういって天幕の中を調べたが、像が出てくるはずもない。 内心、ラケルははらはらしていた。天幕を調べるのが父親以外なら、こういう言い訳が通用するはずもない。といって、万が一見つかったとしても、父親相手だったら何とかなると思っていたのだろうか？ 結局、ヤコブの天幕全てを調べても、像は出てこなかった。今度は逆に、ヤコブがラバンにキレ始めた。 （次回に続く）
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